平成28年10月例会【報告】
- 2016年11月02日
日時:2016年10月25日(火) 18:30~21:00
場所:豊島区生活産業プラザ 7F 701・702 会議室
報告者:菅原 淳氏 株式会社 LEAP 代表取締役(豊島支部会員)
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命を削る仕事からの脱却
~職人から経営者へ変わる勇気と決断~
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歯科技工士である菅原氏。歯を削りながら「命を削って仕事をしている」とお話しされます。
独立当初、技術に自信を持っていた菅原氏は「仕事は頼まれるものだ」と考えていました。しかし歯科医療業界は、バブル崩壊以降、市場規模が縮小しており、実際は利益の薄い仕事を朝から晩までこなすという状況で、廃業に追い込まれる歯科技工所は後を絶ちません。
不安な毎日を送るなか、同業の社長に相談したところ紹介されたのが同友会でした。入会後はすぐに経営指針成文化セミナーを受講。経営指針を成文化し、職人から経営者へ変化する一歩を踏み出します。しかしそこから待ち受けていたのは、更なる試練でした。
気づいてしまったからこそ進むしかない。必死に汗をかきながらお客様や社員と向き合い改善に取り組んでいる、等身大の経営奮闘記をご報告いただきます。
今回の報告は、歯科技工士業界の想像を絶するほど過酷な労働環境の話から始まり、会場からは驚きの声が聞こえました。
そして一人の職人が経営者へ成長する軌跡をお話しいただきましたが、その報告からは菅原さんの飽くなき向上心と負けん気の強さ、自分を否定しリスクを取ってでも前に進む勇気、決めたことは何としても実行する決断力が垣間見れました。
プレイングマネージャーが多い中小企業経営者ですが、顧客から選ばれ従業員が安心して働ける労働環境を作るため経営者として何をすべきか、改めて考える機会になったのではないかと思います。
参加された方々からはとても満足の出来る例会だったとの感想が多く寄せられました。
・菅原さんの会社を初めて良く知った。いままで常に進化していたことは驚いた。
・仕事に対する誇りの重要性を再認識することができました。
・発表の完成度が高かった
・社長の仕事は何か、気づかせてくれる部分が多かった。事業の根にあたる志、これを社員と共有化し、どういうビジネスをしていくのか戦略とプロセスを示す。
・飾らす、まじめに真心をもってお話ししていたのが共感できた。
・経営理念を持つこと、自分の仕事に誇りを持つことが大事!!
みなさん、次回への参加をお待ちしています。